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agroXMLについて

はじめに

 agroXMLはEUにおいて農場と利害関係者(ステークフォルダ:行政,肥料・農機メーカ,販売チェーン・・・)間の情報交換を標準化するための土台となるデータ表現規格を規定したもので,その利用目的に応じて必要な部分のみを使用して実際のデータ交換を行っています。

 2000年代前半から開発・規格化が進み,現在はバージョン1.5となっています。利用目的に応じていくつかの"Profile"も登録されており,またagroXML文書に記載されるべきコンテンツを管理するための仕様("ContentList")も規定されています。

 

agroXMLスキーマ

 agroXMLはEUにおける農業の社会・環境・行政面などでの立場を反映しつつ,農場とそれを取り巻く利害関係者間の情報交換を標準化することを目的として策定・運用されているようです。

 以下はagroXMLスキーマのトップ構造(コンテンツ)を示したものですが,すべての子要素がオプショナル( minOccurs = 0 )として定義されており,利用目的に応じて必要な要素を使用してデータ文書(agroXML書式に則ったXML文書)を作成・交換するようになっています。現にオフィシャルサイトのスキーマデータをみると特定の目的用に最適化されたサブセットスキーマも公開されています(これらのスキーマには"profile"名が付与されています)。

 

agroXML Diagram
[ agroXML 1.5 スキーマ構成(トップ構造のみ) ]
スキーマソース(XML文書)より作成

 

 以下はagroXMLスキーマの主要子要素について要素ごとに構造を模式化したものです(マイクロソフト Visual Studio 2010 の XMLスキーマエクスプローラで表示)。

 

Farm要素

※ <Farm>要素では認証情報(行政ニーズに基づく)の記述が社会背景を表しており特徴的です

<Farm>要素の主要構造

 

<Field>要素

※ 圃場を<PartOfField>として再帰的に分割定義できる点が特徴的です
また,空間情報(地理情報)も<SpatialData>として記述できます

<Field>要素の主要構造

 

<Cultivation>要素

※ <ReferenceField>,<ReferencePartOfField>要素にて圃場(<Field>要素)と紐付けしています

<Cultivation>要素の主要構造

 

<WorkProcess>要素

※ <ReferenceField>,<ReferencePartOfField>要素にて圃場(<Field>要素)と紐付けしています
主要な作業を子要素として定義し,その作業要素独自のデータを記録できるようになっています

<WorkProcess>要素の主要構造

 

コンテンツリスト

 agroXML における「コンテンツリスト」とは,agroXML文書に実際に書き込まれるコンテンツ(肥料名,機械名,農薬名,作物名,商品名,補助金制度名,・・・)の一覧のことです。これ自体は agroXMLスキーマに含まれてはいません。

ContentList

※ コンテンツリスト自体はagroXMLスキーマに含まれていません.agroXMLスキーマに基づくインスタンス(agroXML文書)内で
記録されるデータコンテンツを定義管理するためのスキーマです.入れ物(agroXMLスキーマ)だけでなく,そこに入れられる
コンテンツにまで配慮しているところが実にすばらしいです.もちろん運用するにはコンテンツリストを維持管理する組織・主体
の存在が不可欠です.EUでは国・地域を挙げてその手のインセンティブが認知されているところがまたまたすごいです....

コンテンツ要素の構造

(C) 2012 AGinfo NARO ( AgSys-IT NARC )

2012.06