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「Winモバイルによる作業記録作成」紹介

MFD連携により作業現場で作業記録を作成できます!

 作業計画・管理支援システムは,MFD(モバイル農業記録)システムを利用して,作業現場(実際に作業した圃場など)でWindows Mobileに対応したPDA(携帯情報端末)により作業記録を作成して,その記録を読み込み,栽培作業台帳に作業実績として登録する機能があります。

 以下では,この機能について紹介しています。

 

機能概要

 作業計画・管理支援システムは,MFDの特長である「カスタマイズ可能な農業記録」機能を利用し,栽培作業台帳のデータ形式に合わせたデータ構造,ページ構成,出力構成を作成し,これをMFDが使用するデータベースとして用意しています。

 このデータベース("MFD4PMS"と呼びます)をMFDに読み込むことで,MFD上で作業記録環境を作成し,PDA上での作業記録を可能にします。

 PDA上で作成された作業記録は,MFDの機能によりPDAからMFD4PMSデータベース上に読み込まれます。作業計画・管理支援システムは,MFD4PMSデータベース上に読み込まれた作業記録データを読み込み,作業実績として栽培作業台帳に登録します。

 

MFD連携構成図

 圃場DBおよびMFD-DB(名称は"MFD4PMS"。実際の作物や作業記録内容に合わせて記録用DBを作成)は,
ともにSQLサーバ上に構築されています。PMSとMFDが相互にアクセスしながらデータ交換を実現しています。
MFD連携構成図

 

 なお,現行のMFDは,作業記録構成(記録項目・手順など)をPDA側に設定しますが,圃場等でどのような作業を行うかという作業指示内容を動的にPDA側へ設定する機能がありません。このため,別途作業指示書(ペーパマテリアルなど)に従って作業内容を伝える必要があります。

 これを受けて作業者は,実際に作業した内容を,圃場等の作業現場で,PDAを用いて作業記録として作成し,事務所等に持ち帰って,MFD(およびPMS)の動作するホストPC上のMFD4PMSデータベースを経由して,栽培作業台帳に登録するという手順になります。いわば,作業記録のアップリンクのみ対応しており,作業指示内容のダウンリンクは現時点では対応できていません。

 

作業計画管理プログラムでの操作

 作業計画・管理支援システムでは,MFDとの連携は,メインプログラムである「作業計画管理プログラム(Manager.exe)」が担当しています。

 MFD連係機能は,メイン画面(メインメニュー)から,「計画・実績→MFD作業記録」で呼び出します(下図)。

 

MFD連係機能呼び出し画面

 バージョン 1.0.4 から実装された「MFD連携機能」の呼び出しは,「計画・実績」メニュー
から行います。

MFD連携による作業記録管理画面の選択・実行

 

 「MFD作業記録」メニューを実行すると,以下のような画面が表示されます。この画面でMFDとのデータ交換を行います。

 

マスタ設定画面

 「→MFD(記録設定)」タブでは,MFDに対して,作業の種類や,作業者,機材,資材の
一覧情報(コードと名称からなるマスタ情報)を設定します。
 MFDでは,設定されたマスタ情報を「ページ構成」に反映します。

MFDへ設定画面(「→MFD(記録設定)」タブ)

 

作業記録取得画面

 「←MFD(作業記録)」タブでは,MFD上でPDAから取得された作業記録データを読み込
み,栽培作業台帳へ作業実績として登録します。
 この画面で,MFDから取り込んだ作業記録をチェックします。必要に応じて記録の編集
もできます。また,登録欄のチェック有無により,栽培台帳に登録する/しないを選択でき
ます。

MFDから作業記録の取得画面(「←MFD(作業記録)」タブ)

 

 MFDとのデータ交換に使用するMFDのデータベース("MFD4PMS"データベースと呼んでいます)は,この画面内上部のMFD4PMSデータベース選択コンボボックス,および画面上その右隣の「追加」,「削除」ボタンを使用して,選択,追加(新規作成),削除します。

 

MFD4PMSデータベース管理(選択・追加・削除)

 コンボボックスを用いて,操作対象となるMFD4PMSデータベースを選択・追加・削除します。
 追加(新規作成)は,コンボボックスに作成するデータベース名を入力して追加ボタンをクリックします。
 削除は,コンボボックスを操作して削除するデータベースを選択して削除ボタンをクリックします。

MFD4PMSデータベースの管理

 

 MFD4PMSデータベースに対しては,記録対象となる作物毎に作業種類や作業者,機材・資材情報などを設定します。換言すれば,作業対象作物毎にMFD4PMSデータベースを作成することになります。従って,作成するMFD4PMSデータベースの名称には,「水稲作業記録」,「乾直水稲」,「小麦記録」,「大豆作業」などの作物・作業体系に応じた名称を付けておくと,後の管理がしやすいと思われます。

 

マスタ設定内容

 MFDに対して設定する項目は,作物,作業,作業者,機材,資材についての作業記録可能な選択肢です。

MFD4PMSデータベースへの設定項目

 

 これらの設定項目は,MFDの「ページ構成」機能により,PDA上の記録項目毎の選択肢として使用されることになります。

 なお,現在の設定機能は,一つの作物についてのみ対応しています。複数の作物,言い換えれば,複数の作業体系(たとえば,水稲作業と大豆作業)を記録できるようにするには,一つの作物・作業体系について,上記画面を利用して設定した後,MFD側で直接,MFD4PMSデータベースのマスタデータを編集して,残りの作物・作業体系を登録し,ページ構成を編集します。

MFDでの操作

 以下では,MFD連携機能により作業記録を作成する際の,MFD側の操作を簡単に紹介します。MFDの入手やインストール,基本的な概念と操作方法などについては,MFDサイトを参照してください。

 

 MFD4PMSデータベースは,PMS用にカスタマイズされたMFDが使用するデータベースに他なりません。

 MFDが備える「カスタマイズ可能な農業記録」の一つ(カスタマイズされた記録体系)として,PMS用のMFDデータベース,すなわちMFD4PMSデータベースが用意されています(実際のデータベース名は,前記したPMS側のMFD4PMSデータベース管理機能によって決定されます)。

 

 MFDで,MFD4PMSデータベースを操作する場合は,原則として「ページ構成」機能と「ページ構成のPDAへの転送」および「吸い出し」機能だけを操作してください(複数の作物・作業体系を登録する場合は「マスター構成」も使用します)。前2つの機能は,PMS側で設定されたマスタ情報に従って,ページ構成や各入力ページでの選択肢項目を設定し,PDAへその設定情報を転送します。最後の機能(「吸い出し」)は,PDAで収集された作業記録をMFD4PMSデータベース上に取り込みます。

 その他のカスタマイズ可能な項目の編集機能および各種設定機能,データ編集機能などは,MFD4PMSデータベースでは設定済みですので,敢えて使用(操作)する必要はありません。逆に,設定済みの内容を変更すると,PMS側で作業記録の読み込みができなくなるなどの障害が発生する可能性があります。

 

MFD4PMSデータベースの読み込み

 MFDを起動したら,最初にPMS側で作成したMFD4PMSデータベースを読み込みます。

 「データベース」メニューから「データベース登録内容」を実行し(下図),表示される画面で「新規」ボタンをクリックします。

 

DB操作メニュー

 データベースのMFDへの登録と選択ができます。
MFDデータベース管理メニュー

 

 表示される「データベース設定」画面で,PMS側で作成したMFD4PMSデータベースを登録します。

 「登録名」にはMFD上の登録名を指定します。次の「DB名」と同一でも構いません。

 「DB名」には,PMS側で指定したMFD4PMSデータベース名を指定します。

 最後に「更新」ボタンをクリックすれば,指定した内容で登録されます。なお,データベース自体はPMS側で作成済みですので,「DB作成」ボタンをクリックする必要はありません(してはいけません)。

 

DB登録

 ホスト名には,SQLサーバのインスタンス名を指定し,ログイン方法にはWindows認証
(NT認証)を指定します。通常,PMSの圃場DBを運用しているSQLサーバと同一のサーバ
を指定します。
MFDデータベースの登録画面

 

 MFD4PMSデータベースを登録できたら,再度「データベース」メニューから,今度は「データベース切り替え」を実行します。

 

DB切り替え

 さきほど登録した「水稲作業」を選択します。
MFDデータベース切り替え画面

 

ページ構成(マスタ情報の選択肢登録)

 MFDの「メインメニュー」パネルから「ページ構成」を実行します(該当ボタンをクリック)。

 以下の「入力構成カスタマイズ」画面が表示されるので,「作物コード」,「作業コード」,「作業者コード」,「補助者コード」,「機種コード」,「機体コード」,「肥料1コード」,「肥料2コード」,「農薬1コード」,「農薬2コード」をそれぞれクリックします。

 

ページ構成

 「入力構成カスタマイズ」画面を使用して,マスタ設定データを選択肢ページに反映します。
「入力構成カスタマイズ」画面

 

 一例として「作業者コード」を選択して「編集」ボタンをクリックすると,以下のような画面が表示されます。

 

ページ編集画面

 この画面例では「作業者コード」の選択肢を,マスタから取り込んで設定しています。
「ページカスタマイズ」画面

 

 「ページカスタマイズ」画面での具体的な操作や,選択肢ページの概念・背景などについては,MFDサイトおよびMFDのユーザガイドを参照してください。

 

ページ構成のPDAへの転送

 ページ構成を編集できたら,「メインメニュー」パネルから「入力構成送信」をクリックします。これにより,自動的にPDAに転送されます。

 

作業記録の取り込み(吸い出し)

 PDAでの作業記録作成ができたら,MFDが動作中のホストPCと接続し(ActiveSync確立),「メインメニュー」パネルから「吸い出し」を実行します。

 これにより,PDAから吸い出された(取り込まれた)作業記録は,MFD4PMSデータベース上(D_WORKテーブル)に格納されます。以降は,PMS上で操作し,作業記録を栽培台帳へ転送します。

 

(C) 2007-11 DSS(LAIS) WeNARC,2011-15 AGinfo NARO (AgSys-IT NARC)

2020.01